Staff職員紹介

  1. vol.1介護福祉士 小枝 郁子
  2. vol.2看護主任 藤井 廣江
  3. vol.3介護主任 森・介護副主任 峯宇・看護主任 柳下
  4. vol.4漆原弘前理事長との思い出

vol.1介護福祉士 小枝 郁子

Q:旭ホームに勤められてどれくらいになりますか?
A:10年になります。
Q:お仕事におけるポジションは?
A:介護の主任をしております。

Q:日々、嬉しく思うことは?
A:こちらの声かけによって、その方(利用者さん)の内面、若い時はこうだったですとか、昔の場面を生き生きと話して下さる時が嬉しいです。

あと、最近、靴がキツイなとか、ズボンがキツイとか、何気ないことをぼそっと話してくださる時かな。

まぁ、嬉しいというか、その方の普段心の中にあるものを、共有出来た実感ですかね。 そのひとりひとりの生きてこられたの歴史に触れた時や、お互いに共感できた時は、それが私にはやりがいでもありますし、喜びでもあります。この仕事をしてよかったなぁと思う瞬間でもあります。

Q:昔の話をされるというのは?
A:はい、信頼して頂いているんだなと感じます。

Q:その時、昔の話をして下さる利用者さんの表情はどんな感じですか?
A:はい、穏やかな表情であったり、明るい表情であったり。 いわゆる認知症の方でも、昔の話をする時は、その時のままで、昔の瞬間を引き出す会話を交わすことで、生き生きされるんですね。なので、会話はとても重要で、ただ介護の仕事ではなくて、例えば、会話タイムみたいな、、、会話もとても大事な仕事だと思います。みなさん、おしゃべりをしたいんだと思います。もっともっと、聞いてあげることがとても大事ですね。

他にも、介助にたいして抵抗感を示す方もいらっしゃいますが、それは不安感からだと思うんです。なので、私は介助の行動の前に、今から~しますよ、次は~ですよ、と、ひとつひとつ行動の前に説明すると抵抗感を和らげることができるので、それも会話というか、、、その交流でしょうか。

Q:会話がとても大事なんですね。
A:はい、例えば、落ち着かない様子を示すのにも理由がある、今すぐ出かけると言われるのにも理由がある、すべてに理由があるんですね。

それを共有するということがとても大事だと思います。

Q:そういった意味ではスタッフ同士の交流も大事ですね。
A:はい、スタッフ同士の関係も大事で、例えば、新人とベテラン間の関係とか。それはジェネレーションギャップというより、私もベテランの分類に入るのですが、やっぱり若い世代のことを理解してあげるスタンスが私たちベテランに必要だと思うのです。

介護の現場は、もちろん利用者さんとの関係性も大事ですが、その中で働いているスタッフ同士のコミュニケーションが結果として、サービス向上につながることなので、私たちの思い、関係も、私はとても大事にしております。

Q:小枝さんは、旭ホームのことをどうように思ってらっしゃいますか?
A:アットホームな施設だと思っています。私たちは「家族愛」という理念を掲げており、人のぬくもりが感じられる施設でありたいと思います。

私たちはやっぱり、「ひと」。いろいろ制度の面もあって、もちろんルールを尊重してのうえですけれど、24時間という日々の、ゆったりとした時間の流れを作っていきたいと思います。

やっぱり人間ですから。例えば、ある利用者さんが、ちょっとした趣味を持っていて、それを外に発表したいけれど、なかなかその場を用意するのは難しい。介護福祉サービスではできる出来ないの、微妙なところがありますが、私たちはその場面場面で必要なことに取り組んでいきたいと思っています。

ケースバイケースというか、もちろん、リスク回避もあって、全部が全部とは言えませんが、その前に私たちは、人として、家族愛を大事にしております。

そこが旭ホームの魅力なのかもしれませんね。それは、古くから老人福祉に取り組んでいるからこその理念なのかもしれません。

Q:家族愛ですか。
A:はい、家族愛が旭ホームなのです。でも、家族感覚なので脇が甘い部分もあるかもしれません。でも、でもね、そんなにトラブルがないんですよね。

Q:ある超一流のホテルには、マニュアルがないと聞いたことがあります。ある意味彼らも「脇が甘い」のかもしれませんね。制度やリスクにとらわれず、人に対するサービスに重きを置くという点で、共通するでしょうか。
A:サービスを提供する側としてある一定の視点からすると、脇の甘さとなるかもしれませんが、サービスを受ける人たちの喜びを思うと、バランスが大切なのかなとも思います。

Q:喜びですか。
A:今の世の中、そういったものを見直しているのではないでしょうか。すべては喜びにつながる。

Q:旭ホームにはそうしたスピリッツが流れているのですか。
A:なにしろ、法人理念は「家族愛」ですから。人を大事に。漆原施設長も常々そうしたことを言っています。(笑顔)

もっと言えば、それが旭ホームの「家風」なのかもしれません。大らかさというか、老人福祉施設として歴史があって、その中に私たちスタッフがいて、、、漆原施設長も、どちらかというと、おおらか。(笑顔)。

Q:施設長のキャラクターですか。
A:(笑顔)例えば、人を雇用する面接の時も、施設側の条件で事務的に判断するのではなく、時間をかけてでも育てられる可能性に賭けて、思い切った採用をしちゃうことも。でも、結果としてとてもよかったり、、、まあ、そうでない場合もあるので、一概には言えませんが。ははは。その積み重ねがこの旭ホームをつくっているのでしょうね。で、採用した人を受け入れた現場でも、よかったなぁと思うこともあるのです。落ち着いてしまえば、案外シンプルです。

過去にこんなことがありました。暑い夏、お風呂上がりに、「きちんと服を着せるのはどうだろうか?」と、施設長。「だって、お風呂から出てきて、すぐにきっちり服を着て、きちんとボタンを閉めるなんて、また、汗だくになっちゃうから」と、施設長。

それで、ガウンのようなものを羽織らすのはどうだろうかと。そして、部屋に戻って汗も落ち着いたところで、服を着せるのはどうだろうかと。

その時のスタッフの心の内は、「施設長、何言ってるの!」。というのも、作業が増えるので、人員が多く必要となるかもしれません(笑顔)。でも、一応、私たちはやってみたんですね、、、結果は、やはり従来どおりに落ち着きました。ははは。

でも、そういうところが、旭ホームです。利用者さんの立場に立ってものを考えるという、施設長の精神を汲んだということでもあります。(笑顔)

Q:ステキなお話を聞きました。
A:もちろん、最初からスタッフ全員がそうであるとは限りません。

「そんなの無理、無理」もあります。

でも、まぁ、やってみようよ、、みたいな雰囲気なので、やってみるんですね。それで、結果として良いものが、「旭ホーム」になるんです。(笑顔)

Q:いやほんとうに素晴らしいと思います。
A:まぁ、どうでしょうね。ははは。施設長も、取り組んでみてその結果がうまくいかなくても、それをとがめたりはしないですね。やっぱり組織はトップの影響を受けますからね。

Q:「やってみようよ」のスピリッツが、旭ホームに脈々と流れているんですね。
A:でもね、すべてがうまくいくとは限りません。でも、失敗しても、誰々が悪かったとか、そういう風にならないのも、旭ホームなんです。

みんなでフォローしあうんです。とても自然なんです。これがやっぱり脈々と旭ホームに流れるスピリッツなんでしょうね。「やってみようよ」

Q:ちょっと話を変えますが、お仕事の中で辛いと思うことはありますか?
A:はい、もちろんあります。仕事ですから。例えば、重度の認知症の方に接していて、当たり前なんですけれど、状況や理屈の理解を求めることはできません、その時に、他の利用者さんの介護も同時進行を要する場面など、自分の身体や頭が二つあったらいいのに、なんて。そんなときかな。

もちろん私たちは福祉のスペシャリスト。

でも、やっぱり人間なんですね。調子が悪い時とかはキツイこともあるのです。

でもね、これを自分で認めることも大事です。認めることで、その先へ行けるんです。

私たちは常にいろんな研修に出ます。研修などを通して、人に関わる福祉の仕事は「ストレス」に晒されることもあるんだ、そういう仕事なんだという理解も大事なのです。

相手を理解するだけではなく、スタッフたちも「自分」を理解することもとても大事だと思います。

日々、いろいろあります。でも、みんな人間、辛いときは辛いと認めることで、より人間的で血の通った温かみのあるお仕事が出来るんではないかなと思います。また、そうすることで、スタッフ同士で相談し合ったり、、、結局みんなで助け合えるんですね。

Q:最後の質問です。小枝さんにとって福祉の仕事とは?
A:ともすれば、福祉職って、崇高なものを求められるかもしれませんが、でも、そればかりですと、「こうあらねば」のようになって、どんどん視野がせまくなってゆくのです。

その状態では良いサービスが出来ません。ある意味、自分も含めて、不完全さやありのままの人間らしさを認めることで、真の人と人の結びが出来るのではないでしょうか。

こうしたスタッフのことも考えて、そのうえで利用者さんとの関係性を作れる、それが旭ホームの魅力のひとつでもあると思います。

実際、旭ホームには笑顔が多いです。

自然体で接すると利用者さんにも安心してもらえるのかな。だからお互いに自分らしくなれて、自然に笑顔が生まれ、そして、笑顔が笑顔を呼んでいくのだと思います。(笑顔)

介護福祉士 小枝郁子さんの1日

  • この日は遅番で、2階勤務の小枝さん。少し早めにタイムカードを押して、一日の勤務が始まります。
    「おはようございます!」

  • 出勤するやいなや、1階で手助けを頼まれる。これから入浴する方の脱衣をお手伝い。傷をつけないように、丁寧に介助する。
    「肩から脱ぎますよ」

  • 2階へ着いた小枝さん。昼食にむけて、利用者の離床介助を行います。利用者の持つ力を活かしながら、不足した部分を補って、車椅子への移乗をお手伝い。
    「車椅子に移りますよ。いち、にの、さん!」

  • 利用者の離床が終わった後は、お茶とおしぼりの配膳を行う。目が見えず、うまく飲むことの出来ない利用者の補水をお手伝い。
    「おいしいわよ」と利用者さん。

  • ご飯が到着したことを伝えて、足のふらつく利用者をご案内。
    「ご飯が来ましたよ。行きましょう」
    肩を支える手は優しい。

  • 薬を飲み忘れてしまわないように、お薬を看護師から受け取り、利用者に飲んでいただく。

  • 1人終わったら、また別の人に食事を運ぶ。ご飯まだ?と待ちわびる声が響く。声を出せない人も待っている。
    さて、次は誰に持っていくか・・・。
    「○○さん、もう起きてる?」
    「いまトイレに行ってます」

  • 昼食後にはトイレを掃除。利用者が昼食後に使用し、出入りがたくさんあったトイレ。床、便座、便器の中。臭いのもとを徹底的に洗います。
    「撮ってないで手伝ってよ!」
    この前に2階のトイレも掃除しました。

  • トイレ掃除が終わると、今度はおやつの時間。手を綺麗にした後、他の職員と協力して、全員に行き渡るようにしていく。
    「あとおやつを配ってないのは・・・」

  • おやつの後、おむつ交換を終え、あっという間に夕食。自分では食べることが難しい利用者に、食事の介助を行う。

  • それから、夕食の薬も忘れずに。

  • 食事の後は、口腔ケア(歯磨き)と、利用者をトイレやベッドへ誘導。日によっては口腔ケアを直接行いますが、この日の小枝さんの仕事は誘導専門。お部屋へ誘導した利用者さんが、むせこんでしまわないように。ベッドの高さを調整します。
    「だから、撮ってないで手伝ってよ!」

  1. vol.1介護福祉士 小枝 郁子
  2. vol.2看護主任 藤井 廣江
  3. vol.3介護主任 森・介護副主任 峯宇・看護主任 柳下
  4. vol.4漆原弘前理事長との思い出

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